研修日誌

発達障害を対象とした通級指導教室担当の専門性の確保・指導力の向上

発達障害を対象とした通級指導教室担当の専門性の確保・指導力の向上は「喫緊の課題」です

  全国の小・中学校では、通級による指導を受けている発達障害のある児童生徒数が増加しており、本県でも11年間で約16.5倍に増加しています。そこで、総合教育センターは平成29年度から2か年計画で「発達障害を対象とした通級指導教室担当者の指導力向上に役立つスタートブック」の研究に取り組み、その成果物となるスタートブックを発行しました。(今年3月末に各校へ配布しています。)

 通級指導教室担当だけでなく、全ての教職員の参考になるスタートブックです。是非、お読みください。

※センターHPに掲載しています。⇒掲載ページ

 〈参考:「通級による指導」とは〉

・通級による指導は、通常の学級に在籍しながら、一定の時間だけ障害に応じた特別の指導を特別な場(通級指導教室)で行う教育形態である。

・平成30年度、通級による指導が高等学校でも制度化され、静岡中央高等学校通信制の課程において、自立活動に相当する指導が始まっている。

【静岡県総合教育センター】

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全ての校種で個に応じた支援が求められています

全ての校種で個に応じた支援が求められています。
~特別支援教育について学びませんか?~


 総合教育センターは、先日、「指導主事が知っておくべき新学習指導要領における特別支援教育のポイント」と題して、所員向けの研修会を開催しました。

障害のある子どもについては、自立と社会参加に必要な力を培うため、障害の状態に応じた適切な指導及び必要な支援を行う必要があります。特別支援教育は、発達障害のある子どもも含めて、障害により特別な支援を必要とする子どもが在籍する全ての学校において実施することが重要です。参加した所員は、講義や演習を通じて、理解を深めました。ここで所員が得た知見は、各研修や定期訪問、学校等支援研修等を通じて各学校へと発信していきます。

センターは、特別支援教育への理解を深めるための様々な研修や講義を用意しています。県内の教職員の皆様、センターの研修や支援等を積極的に活用し、各学校での特別支援教育の充実にお役立てください。

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モンゴル国教員研修 第1弾

Сайн байна уу?

~モンゴル国教員教育研修センター長が来静しました~

 Сайн байна уу?(モンゴル語で「こんにちは」という意味です。)1126日(月)に来日したモンゴル国教員教育研修センターのセンター長であるスレンチメグ氏が、27日(火)から本県での研修を開始しました。静岡県総合教育センターから、4回にわたり、研修・視察の動向をお伝えします。第1弾となる今回は、本県とモンゴルの教育分野での連携から初日の研修の様子を取り上げます。

 本県とモンゴルは、平成27年度に「教育・文化・科学分野での交流に関する覚書」を取り交わしました。平成28年度からは、モンゴルの指導主事が毎年研修のために本県を訪問し、今年9月には本県の指導主事がモンゴルを訪問するなど、教育の充実に向けた相互連携を深めています。

研修初日の27日、スレンチメグ氏は、本県のセンターでの研修体系や「主体的・対話的で深い学び」実現のための授業改善に関するセンターの取組について説明を受けました。スレンチメグ氏は、本県の研修体系等に深く興味を示し、センターの研修実施体制や教職員の参加状況、研究内容について、積極的に質問していました。

 28日からは、センターで行われる研修の視察や学校訪問、本県とモンゴルの両センターによる連携協定の調印式などが予定されています。

 それでは、第2弾を楽しみにお待ちください!

  
   スレンチメグ氏が説明を受ける様子


   センター所長・職員等と撮影

 

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「事務室の先生」の研修


10月5日(金)、総合教育センターは、教育委員会事務局、県立学校、小中学校に今年度初めて配属された職員を対象に、「教育行政新任職員研修Ⅱ期」を開催しました。教育行政に関する基礎的知識を理解し、業務に対する意欲を高めることを目的とした本研修は、5月のⅠ期に続き2回目の開催となりました。

           <研修の様子>

 4月に配属されてからの半年間を振り返り、研修員は感じたことや悩んだことを共有しました。研修員が抱える多くの悩みは、「業務の効率化を図りたい」ということでした。文書やファイルの管理、手作業の省略など、より一層効率的に業務を進める方法を探り合いました。是非、研修での発見を学校に還元してください。

           <研修員の声>

 また、センターは全ての研修員に情報が伝わるよう、サポート体制を充実させています。今回は、研修員からの希望により、手話通訳や要約筆記(※)を配備しました。

教職員の皆様、サポート体制が充実しているセンターの研修を積極的に活用してください。

 

※要約筆記…話の内容を要約し、文字にして伝える情報保障の方法


       <手話通訳・要約筆記の様子>

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ICTを活用した授業づくりについて学びました

学校等支援研修を開催し、ICTを活用した授業づくりについて学びました

I(いつも)C(ちょっと)T(つかう)

 

 8月31日(金)、教育政策課情報化推進室と総合教育センターは、静岡農業高等学校で「学校等支援研修」を開催しました。「学校等支援研修」とは、学校や団体が主催する研修に、本センターの職員を派遣し、その研修をサポートする取組です。

 静岡農業高校は昨年度から今年度にかけてiPad等のICT機器を導入したものの、有効に活用できていないことを課題に感じていました。そこで、ICT機器の利用経験があまりない教員も抵抗なく授業改善のツールとしてICT機器を使えることを目的として、本研修で入門的な授業例を学びました。

 新学習指導要領では、「情報活用能力」はすべての学習の基盤と定められており、今後は、今まで以上に小中学校でICT技術を学び、身に付けた生徒が高校へと進学してきます。ICTの効果的な活用を理解し、「主体的・対話的で深い学び」の視点での授業改善を目指しましょう。

ICT分野に限らず、学校での研修の際は、「学校等支援研修」を御活用ください。


              研修の様子①


              研修の様子②


              研修の様子③


              研修の様子④


              研修の様子⑤


              研修の様子⑥
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「学習科学の考え方を生かした学びの計画・実践」を開催しました!

「学習科学の考え方を生かした学びの計画・実践(ジグソー編)第1回を開催しました!
ICT技術を活用したリアルタイム配信聴講も実施

 

 総合教育センターは、平成27年度からアクティブラーニングPT(プロジェクトチーム)を組織し、新学習指導要領に対応した授業力の向上のための研修を実施しています。本研修はその一環で、今年度からは静岡大学との共催により開催しました。

 講師は、村山教授(静岡大学大学院)、河﨑准教授(同大学院)、益川教授(聖心女子大学文学部教育学科)が務めました。講義の中で講師は、事前に目標を設定し、「主体的・対話的で深い学び」による授業を行い、目標に対する評価をすることで、新たな学習につながることを、具体例を挙げながら示しました。

            研修の様子

 
  また、本研修のうち一部講義については、リアルタイム配信聴講を実施しました。リアルタイム配信聴講とは、ICT技術を活用し、センターで行われる講義を、別会場にライブ配信する試みです。今回の講義は、伊豆総合高等学校に配信され、2会場での聴講が初めて実現しました。本県は、様々な場面でICT技術の活用に取り組んでおり、センターでは講義のリアルタイム配信などを試行しています。研修員にとっては職場・自宅近くの会場を選択することで、聴講に係る負担を軽減できるようになります。ICT技術を活用した研修の試みについて、御注目ください。

           リアルタイム配信の様子
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「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました

7月6日(金)、小中学校の生涯学習担当教員や地域連携担当教員を対象に、「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました。「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、地域と学校が連携・連動する意義や方法を学ぶことが、この研修の目的です。

                 講義の様子

研修では、御前崎市の街を挙げた取組「スクラム・スクール・プラン」や、静岡市立清水江尻小学校のコミュニティ・スクールの具体的な取組についての事例を学びました。0歳から18歳までの途切れのない教育により、子どもたちが一貫して学びに向かう姿勢を作り上げる様子。また、子どもたちが主体となって地域の清掃プロジェクトを立ち上げ、地域住民と共に活動していくことで、自分に自信をもてるようになった子どもたちの姿。様々な事例から、学校と地域の連携・連動が教育にもたらすものの大きさを感じました。

                 発表の様子

 「これからの社会の中で、教育力を向上させ、教育の質を高めるために、学校はどうするべきなのか」、そして、「社会に開かれた教育課程をどう実現するべきか」、研修員同士で話し合い、ともに考えるきっかけとなりました。

               グループワークの様子

 今回の研修が、これからの学校づくりに必要な新たな視点を獲得するための一助となれば、と願っています。
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静岡県と中国浙江省の教員が、「教育」を通じて交流しました!

 静岡県と浙江省は、1982年に友好関係を結んで以来、様々な分野において交流事業を行っています。

 今回、浙江省杭州市から主に小・中学校等に勤務する音楽科教員の視察研修団が、本県の教育方針や総合教育センターの取組について学ぶために来静しました。

 センターを見学する中で、研修団が最も興味を示したのが、図書室に所蔵されている音楽の教科書でした。特に、昭和9年のものを手に取り、夢中になって読んでいました。
 

              図書室見学の様子


 午後には、特別支援課と小中学校支援課の両課長による講義を行いました。

 研修の最後に、静岡県と浙江省の教員がディスカッションを行いました。両県省の教育の違いについて掘り下げる場面が多く見られました。中国では、音楽の表現領域の中に舞踏が入っているため、日本では、体育の授業の中でダンスを扱っていることに、浙江省の教員は大変驚いていました。また、中国では合唱指導、鑑賞指導、舞踏指導は全て専門の教員が授業を行っているとのことです。ここにも、日本の教育との大きな違いが見受けられました。

          指導主事とディスカッション

 その他にも、日本の児童生徒は自分の教室以外にも廊下やトイレを掃除すること、日本の教員は担当する授業・研究に加え、帰宅後は家事を行い1日中フル稼働していることなどに、浙江省の教員はとても驚いていました。

 また、浙江省の教員による演奏も披露されました。迫力ある踊りや演奏、合唱にセンター職員は魅了されました。

 今後も、このような交流が続き、両県省の教育水準が向上していくことを期待します。

             演奏後に記念撮影 


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新学習指導要領対応授業力向上

        新学習指導要領の実施に向けて

~「新学習指導要領対応授業力向上研修」を開催しました~

 

先月、高等学校及び特別支援学校の教員を対象にした「新学習指導要領対応授業力向上研修」を開催しました。

2020年度から順次実施される「新学習指導要領」では、アクティブ・ラーニングの視点を理解して授業力向上を図ると同時に、カリキュラム・マネジメントの視点を得て、学校の組織力を向上させることが、求められています。

 本研修では、聖心女子大学文学部教育学科の益川教授による講義から始まり、その後は各校種に分かれて講義・演習を行いました。

 益川教授の講義では、今年度センターが発行した「『主体的・対話的で深い学び』実現のためのサポートブック」が活用されました。研修に参加していない教職員の皆様も、サポートブックを学校の組織力向上に御活用ください。


写真:講義・演習「資質・能力の育成と『主体的・対話的で深い学び』
   実現に向けた授業分析」(益川教授)

 高等学校の講義・演習では、授業研究の文化が醸成されることを目指して、授業分析の手法を提案しました。1120日に行われる第2回研修までの期間に、研修参加者は各学校において、授業検討会を実施します。


写真:演習「高等学校学校の講義・演習」

 

 特別支援学校の講義・演習では、障害種ごとにグループを作り、浜松学院大学岩見教授の御指導の下、特別支援学校における「主体的・対話的で深い学び」について、意見を交わしました。

写真:演習「特別支援学校の講義・演習」


 本研修を受けた研修主任や、校内で研修を推進する立場の教員を中心に、各学校が実践に向けて踏み出すことを願っています。

 

【静岡県総合教育センター】

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平成29年度長期研修員研修報告会

 
                                                                     長期研修員研修報告会

所長・副所長とともに

1年間の研究成果を実践へ…

~平成29年度長期研修員研修報告会~

 

3月2日(金)、静岡県総合教育センターにて、平成29年度長期研修員研修報告会を開催しました。6人の小・中学校教員が今日的な教育課題について、課題解決を意図し実践に基づいた研究を行い、その成果を発表しました。

「OJT」「ファシリテーション」「新任通級担当の指導法」「共感的な人間関係を育む指導」「主体的・対話的で深い学び」といった、現在教育現場で喫緊の課題となっていることについて、実践に基づいた研究の報告を行いました。報告では、具体的なシートやモデル、指導内容の提案がなされ、発表を聞いた参加者からは、「このシートを使えば、今悩んでいる先生も、整理して考えられる」などの意見がありました。

長期研修の成果をまとめた「研修報告書」については、県内各小中学校(政令市を除く)に配布します。また、センターホームページにも長期研修「研修報告書」として掲載していますので、ぜひ、御活用ください。

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