研修日誌
海外の視点から見た、静岡県の教育のいいところ
総合教育センター 所長・副所長と王さん(中央) 県内小学校を視察
4か月半に渡る研修の成果を報告
海外の視点から見た、静岡県の教育のいいところ
~静岡県海外技術研修員研修~
平成29年10月から平成30年2月まで、中国浙江省からの海外技術研修員、王 倩(おうせん)さんが静岡県総合教育センターで研修を受けました。王さんは桐盧(とうろ)県培智(ばいち)学校(日本の特別支援学校にあたる)に勤務しており、日本の特別支援教育の理念や、授業で活用される教育方法を約4か月半にわたり、学びました。
県内の特別支援学校をはじめ小・中・高等学校への視察・見学を通し、特別支援教育の実際や実践されている支援方法について理解を深めました。特に「障害のある子どもたちにそれぞれ合う教育課程を編成し、細やかな指導を行っている」ことが印象に残ったとのことです。研修の終了に当たり、日本の文化と中国の文化の違い、日本の学校と中国の学校の違いについても報告していただきました。
お互いの違いを認め合いながら、それぞれの教育や取組を学び合う研修となりました。今後の王さんの浙江省での御活躍を期待しています。
子どもに音楽の機関車を!~あすなろ夢講座21を開催しました~
講演の様子 講師の丸谷明夫 氏
生徒とのやりとり
子どもに音楽の機関車を!
~あすなろ夢講座21を開催しました~
12月1日(金)、グランシップにて『あすなろ夢講座21「有徳の人」づくり講演会』を開催しました。講師に大阪府立淀川工科高等学校吹奏楽部顧問の丸谷 明夫 氏を迎え、「子どもに音楽の機関車を」と題し御講演いただきました。
丸谷先生がどのように生徒の心に火をつけているのか、全国最多の金賞受賞歴を誇る淀工吹奏楽部がどのように人を引きつける音楽をつくりあげているのかを笑いと情熱を交えながら講演していただきました。
講演の後半では、参加した中学生や高校生から丸谷先生へたくさんの質問が出ました。丸谷先生は、質問した生徒一人一人の意図や気持ちを確認し、丁寧に、楽しく答えてくださいました。
大人と子どもたちが共に学び、ステージと客席に垣根のない和やかな講演会となりました。
当日遠方から足を運んでくださった方々や講演に御協力くださった皆様方、本当にありがとうございました。
第41回全国特別支援教育センター協議会を開催しました
記念公園「障害のパラダイムシフト」 分科会別協議
伸ばそう個性、広げよう子どもたちの可能性!
~第41回全国特別支援教育センター協議会
総会・研究協議会を開催しました~
10月26日(木)~27日(金)、第41回全国特別支援教育センター協議会総会・研究協議会(静岡県大会)が開催されました。1日目は掛川グランドホテル、2日目は総合教育センターを会場とし、各都道府県の特別支援教育センター担当者約120人が協議しました。
1日目は、静岡県立大学国際関係学部石川 准教授に「障害のパラダイムシフト」と題し記念講演を行っていただきました。2日目は、それぞれ「教育相談」「研修」「調査・研究」「管理・運営」の分科会に分かれ、特別支援教育の現状について意見交換し、各都道府県の取組について協議しました。
活発な意見交換が行われ、全国の特別支援教育センターの連絡提携を密にすることができた2日間でした。インクルーシブ教育システムの中で、子ども一人一人の教育的ニーズに対応していくため、静岡県として全国の先進事例や情報を得ることができました。
「これからの学校図書館づくり研修」を実施しました
講義「学校図書館の現状と県の取組について」講演「アクティブ・ラーニング型授
業を支える学校図書館活用スキルを
教師こそ身につけよう」
演習「どの授業でも活用できる探究型スキル」
10月6日(金)、静岡県総合教育センターにおいて、学校図書館に携わる小・中学校の教員等を対象に「これからの学校図書館づくり研修」を開催しました。
研修では、県教育委員会社会教育課の向島教育主査が、「学校図書館の現状と県の取組について」講義を行い、学校図書館やその現状について理解を深めました。また、武蔵野大学講師の小林路子氏から「アクティブ・ラーニング型授業を支える学校図書館活用スキルを、教師こそ身につけよう」と題し、講演・演習を行っていただきました。
演習では、図書館の資料を活用した探究学習の基礎となる手法が紹介されました。テーマを見つけ、調べた内容をまとめ、伝えるために”プレゼンカード”を活用した手法は「教科を越えて使えることができそう」と大好評でした。
学校図書館を活用して調べ学習をすることは、「問い」について探求していくこと、「調べる学習」のスキルを獲得していくことにつながっていきます。学校図書館を活用して、自ら課題を見つけ、調べ、仲間と話し合いながら探求していく…これからの時代を生き抜く力を、学校図書館を活用しながらどう育んでいくのか、学ぶことができた研修でした。
経験3年職員研修(小・中)を実施しました
統括事務主幹講話 協議・演習「クレーム対応」
協議・演習「3年間の振り返りと今後の取組について」
仕事人生の基礎を、築き上げるきっかけに!
~経験3年職員研修(小・中)を実施しました~
静岡県総合教育センターでは、9月11日(月)~12日(火)の2日間、「経験3年職員研修(小・中)」を実施しました。
今回の研修では、採用から3年目を迎えた、小中学校の事務職員が「クレーム対応」や「文書事務」などの実践的知識・技能を学ぶとともに、「3年間の振り返りと今後の取組について」演習や協議を行いました。2日間の研修で、これまでの職務経験を踏まえながら、自分の強み・弱みや事務職員の役割についてじっくり考える機会になりました。
主体的に学校運営に携わっていくために、どのように能力を伸ばし、発揮していくか?研修員の学校での活躍が期待されます。
家庭科の授業づくり研修を実施しました
講義「家庭科の授業づくりと授業改善のポイント」
演習「実習教材にチャレンジ!」
家庭科は生活のどんな場面で生かせる?
~家庭科の授業づくり研修を実施しました~
8月4日(金)、静岡県総合教育センターにおいて、小・中学校、特別支援学校の家庭科を担当する教員を対象に「家庭科の授業づくり研修」を開催しました。
家庭科の専門的知識・技術を習得することや家庭科の授業改善について考えることを目的とした研修です。
静岡大学准教授の小清水貴子氏から、「家庭科の授業づくりと授業改善のポイント~家庭科の授業で育てたい資質・能力とは~」と題して講義・演習を行っていただきました。参加者は実際に実習教材を使いながらグループで縫い方の演習を行いました。
調理実習や被服実習にも、「この手順の意味」「この作業の意図」を児童生徒に理解させ、実生活に生かしていくという目的があります。このような授業改善の視点を学ぶとともに、グループワークでは「授業の目的は?」「実習の中で主体的・対話的な学びをどう取り入れるか?」について深め合いました。1日の研修を通して、授業改善の視点を得るとともに、普段の実践を振り返る機会となりました。
新規採用職員研修(小・中)Ⅱ期を実施しました
講義「文書事務」 講義・演習「心のおもてなし」
協議「学校事務職員の職務」
「学校事務」について、見直す機会となりました…
~新規採用職員研修(小・中)Ⅱ期を実施しました~
静岡県総合教育センターでは、7月13日(木)~14日(金)の2日間、「新規採用職員研修(小・中)」Ⅱ期を実施しました。
今回の研修は、教育行政組織と法規事務、文書事務、特別支援教育等、職務上の基礎的な知識を理解する貴重な機会となりました。また、㈱呉竹荘常務取締役の山下純乃氏に、「心のおもてなし」と題して接遇の基本や心構えについて、講義・演習を行っていただきました。協議「学校事務職員の職務」では、先輩職員も交えてグループワークを行いました。日々の業務について思うことやこれからの目標について同じ立場の学校事務職員同士で話し合いました。
「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました
講義「地域と学校の連携・協働を考える~ 実践発表
『次世代の学校・地域』創生プランを踏まえて~」
グループワーク
つながりの中で、子どもは育つ。
~「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」
を実施しました~
6月28日(水)、小中学校の生涯学習担当教員や地域連携担当教員を対象に、「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました。「社会に開かれた教育課程」の基盤である地域と学校が連携・協働する意義や、それを実現する具体的方策を学ぶことが、この研修の目的です。
研修では、静岡大学教育学部の島田桂吾氏から、「地域と学校の連携・協働を考える~『次世代の学校・地域』創生プランを踏まえて~」と題して講義を行っていただきました。
また、事例発表として、御前崎市の街を挙げた取組「スクラム・スクール・プラン」や、静岡市立清水江尻小学校のコミュニティ・スクール運営について具体的な取組を聞くことができました。地域との「協働」をどう捉えるか?「社会に開かれた教育課程」をどう実現したらよいのか?研修員どうしで話し合い、一緒に考えるきっかけになりました。
今回の研修が、それぞれの学校で、地域連携について「話し合う」、地域と「つながる」第一歩になることを期待しています。
【静岡県総合教育センター】
写真:講義「地域と学校の連携・協働を考える~『次世代の学校・地域』創生プランを踏まえて~」/実践発表/グループワーク
5年経験者研修(小・中)全体研修Ⅰを実施しました
教科別研修
いつもの授業をPDCAの視点でよりよく!
~5年経験者研修(小・中)全体研修Ⅰを実施しました~
6月2日(金)、経験年数が5年に達した小学校・中学校の教員を対象に、「5年経験者研修(小・中)」全体研修Ⅰを実施しました。教員としての使命感を高めるとともに、5年経験者として求められる資質能力、広い視野に立った指導力の向上を図ることが、この5年経験者研修の目的です。
今回の全体研修Ⅰでは、「生徒指導」についての講義と、教科別研修を行いました。普段行っている「生徒指導」や「授業」について振り返り、今後どのような意図をもって取り組んでいくのか、話し合う機会となりました。
5年経験者研修では、今後、所属校で授業実践と振り返りを行いながら、PDCAサイクルにより実践的な知識を身に付けていきます。また、9月22日(金)に予定されている全体研修Ⅱでは、教科別グループに別れて授業改善に向けたさらなる構想づくりに取り組んでいきます。
教育行政新任職員研修を実施しました
講義「学校事務の内容」
協議「1ヶ月を振り返って」
「はじめて」研修が始まりました。
~教育行政新任職員研修を実施しました~
4月24日(月)、初めて教育委員会事務局、教育機関、県立学校に出向した職員及び新規採用職員(行政及び小中学校事務)を対象に、「教育行政新任職員研修」Ⅰ期が行われました。「はじめて」教育行政に携わる研修員に対し、教育行政に関する基礎的知識を理解し、教育活動に対する意欲を高めることが、今回の研修の目的です。
研修では、「学校事務の内容」についての講義や、「1ヶ月を振り返って」の協議・グループワークが行われました。
グループワークでは、約1カ月間の学校勤務を振り返り、率直に感じたことや悩みについて話し合いました。今後、業務の中で心掛けたいことについて意見を出し合い、共有することは、教育活動により積極的により関わっていこうと考える契機となりました。
研修員がそれぞれの職場で、研修内容をどう生かしていくのか…。9月25日(月)に予定されている「教育行政新任職員研修」Ⅱ期につながっていきます。