研修日誌
天野浩先生、若者に語る!
今年度の「あすなろ夢講座21」は、青色発光ダイオード(LED)の開発で2014年のノーベル物理学賞を受賞された名古屋大学大学院教授の天野浩先生をお招きし、8月13日にグランシップにて開催されました。会場のグランシップ中ホールには、夏休み期間中ということもあり、多数の高校生を含む1,070人余りが参加し、大盛況な講演会となりました。
「未来をつくる君たちへ」という演題で行われた70分間の講演では、研究生活における苦労話などで会場を和ませながら、LEDのもたらす利便性や未来社会のインフラ整備の重要性など今日の社会的課題を解決するためのビジョンが語られました。
会場では高校生らが熱心にメモをとる姿が見られ、70分間の講演後の質疑応答では「1,500回もの失敗を繰り返しながらもどのように研究のモチベーションを保たれたか」、「将来研究者になりたいが、今、何をしておくことが必要か」といった質問がなされました。天野先生は一つ一つの質問に丁寧にわかりやすく御回答くださり、その誠実な対応や先生のお人柄に会場全体が魅了されました。
「学問は人のため、社会のため」という天野先生の思いが参加者一人一人に届いたことでしょう。静岡県の未来を担う若者の心に一筋の光を灯していただく貴重な機会となりました。
総合教育センター 総務企画課生涯学習推進室
「レッツ連携!幼稚園・保育所等と小学校研修」を開催しました。
講義「幼保の遊びの充実と小学校へのつながり」
グループワーク
~レッツ連携!幼稚園・保育所等と小学校研修~
8月4日(火)に、静岡県総合教育センターで、幼稚園、保育所、こども園、小学校、特別支援学校の教職員を対象に「レッツ連携!幼稚園・保育所等と小学校研修」が行われました。
幼稚園・保育所等と小学校の連携の必要性について理解を深め、それぞれの学校・施設において、一歩進んだ連携の働きかけを考えることが研修の目的です。
講師の永倉みゆき氏(静岡県立大学短期大学部教授)から「幼保の遊びの充実と小学校へのつながり」と題して講義が行われました。
また、「幼保と小の連携についての磐田市の取組」と題して事例発表がありました。
研修員はそれぞれの立場で意見交換を行い、連携に対する課題がどのようにしたら解決するのか協議しました。入学説明会や年度の変わり目だけでなく、普段から幼保小等の教職員が交流していくことの重要性や、行政を含めての連携の必要性など、さまざまな意見が出ました。
今回の研修で学んだ「連携の意義」が、今後それぞれの現場で生かされていくことが期待されます。
小、中、高等学校教員の初任者研修を「富士山麓山の村」で行いました。
自然と向き合い、環境教育について考える
グループワークで4か月を振り返る
キャンドルファイア~第2部親睦の集い~
宿泊棟毎、練習、準備をした出し物を披露する
宝永山ハイキングをし、富士山も魅力を
守るためになされている取組を考える
7月29日(水)から31日(金)まで、小・中学校の教員対象に、また、8月4日(火)から6日(木)まで、高等学校の教員対象に、静岡県立富士山麓山の村で、第4回初任者研修が行われました。
この研修は、「教育に対する理解を深め、教育公務員としての自覚を高めるとともに、自己の特性や課題を把握し、実践的指導力の向上を図る」ことを目的にしています。
この研修では、集団活動の基礎、環境教育、グループワーク、宝永山ハイキング、キャンドルファイア実習、炊飯実習等が行われました。
環境教育では、30年以上の歴史を持つホールアース自然学校の方を講師として、生き物と植物の関係、人間との関わり等、新たな視点で自然を観察しました。自然を守る努力をしている人々のおかげで、自然が保護されていること、今保護をしていかなければ、将来に続かないことに気づかされました。また、講師の様々な研修手法から、研修員は自らの教育実践につながるヒントを学びました。
3日間の様々な活動を通して、自分自身を見つめ、互いに協力することや仲間の大切さを実感できたことが、研修員の姿や振り返りの言葉、笑顔等から感じ取ることができました。
山の村で学んだことをこれからの教育活動で生かし、活躍されることを期待しています。
「バリアフリー図書~触れて楽しむ絵本~」展示の御案内
静岡福祉大学図書課長 進藤令子氏
バリアフリー布絵本作家 山本敬子氏
「始めましょうの会」ドレミの歌を歌う。
布の絵本に触れる親子
開催しています!!
「バリアフリー図書の展示~触れて楽しむ絵本~」
■場所 静岡県総合教育センター 幼児教育コーナー
■期間 平成27年7月15日(水)から8月19日(水)まで
■時間 午前9時から午後5時まで
(第1、3日曜日、国民の休日は休館)
7月15日(水)の「始めましょうの会」では、進藤令子氏(静岡福祉大学図書課長)と山本敬子氏(バリアフリー布絵本作家)から作品の説明をしていただきました。
そして、布の絵本「ドレミのうた」を見ながら、進藤氏、山本氏と参加者で「ドレミの歌」を歌いました。参加者の歌声とハンドベルの響きで、幼児教育コーナーには温かな優しい空気が流れました。
見えない、読めない、わからないなど、様々な理由によって絵本の楽しさを実感できない子どもたちに、バリア(障害)をなくし、だれもが楽しめるように工夫されたのがバリアフリー絵本です。静岡福祉大学の協力のもと、触れて楽しむ絵本の数々を集めました。色が鮮やかで様々な工夫がされている作品に思わず触れてみたくなります。
幼稚園・保育所、こども園等の現場の先生方の間では、特別な支援を必要とする幼児の理解と対応について学びたいという声が数多く聞かれます。幼児教育コーナーでは、今回のバリアフリー図書を始めとして、特別支援教育に関わる幼児教育書や絵本も数多く揃えております。是非、この機会に幼児教育コーナーにお立ち寄りください。
「地域とともに歩む学校づくり研修」を開催しました。
佐藤晴雄氏(日本大学教授)による講演
グループワークで、自校の実践、課題や成果を紹介
学校と地域が連携・協働して教育にあたるための理想の校内体制を考える
「学校と地域の連携に関わる県の方針・施策と取組事例について」の講義
6月25日(木)に、静岡県総合教育センターで、小・中学校の教員対象に「地域とともに歩む学校づくり研修-地域と学校のWin& Winの関係を築くために-」が行われました。
この研修は、「学校と地域が連携・協働するために、学校の生涯学習担当及び地域連携の推進者の資質向上を目指すこと」を目的としています。
始めに、県教育委員会社会教育主事より「学校と地域の連携に関わる県の方針・施策と取組事例について」の講義がありました。
次に、佐藤晴雄氏(日本大学教授)による「学校と地域が連携・協働し教育を行う意義」と題しての講演が行われました。
次に、仁平美和子氏(御前崎市立御前崎小学校教頭)、小川ふみゑ氏(御前崎市コミュニティ・スクールC.S.ディレクター)による「地域との連携による教育活動の充実」に関する事例発表がありました。
最後に、グループワークでは、自校の実践、成果や課題を紹介し、学校と地域が連携・協働して教育にあたるための理想の校内体制を考えました。
学校に戻り、学校や子どもたち、地域の方にとっても、「よかった。」という思いを味わうことができる取組が推進されていくことを期待します。
「教職員育成リーダー研修」(Ⅰ期)を開催しました。
所長講話「経験豊かな教職員に求められるもの」
グループワーク「若手・中堅教職員の効果的な育成とは」
6月22日(月)・6月23日(火)に、静岡県総合教育センターで、経験豊かな教職員を対象に「教職員育成リーダー研修」(Ⅰ期)が行われました。
教職員の世代交代が進む中、若手・中堅教職員への指導力の向上を図るとともに、経験豊かな教職員に求められる資質能力を高めることが研修の目的です。
研修員は、各学校での若手・中堅教職員の育成について報告し、「効果的育成のポイント」についてグループで意見を出し合いました。若手教員への声かけや中堅教員への指導のポイントなど、それぞれの学校での教職員育成の状況を、情報交換することができました。
平成28年1月26日(火)・2月8日(月)には、「教職員育成リーダー研修」(Ⅱ期)を開催し、学校や教員研修の場で実践した若手・中堅教員への指導や助言について、報告会が行われる予定です。
「校内におけるOJT促進研修」を開催しました。
講師の中原淳氏
講義「若手教員を育てる、学校をつくる」
「教員の成長」についての話し合い
「今の若手の教員の様子」をレゴブロックで表現
6月15日(月)に、静岡県総合教育センターで、小・中学校、高等学校、特別支援学校の教員対象に「校内におけるOJT促進研修-メンターチームの編成-」(Ⅰ期)が行われました。
この研修は、学校内における人材育成の取組を推進し、学校組織活性化のための資質能力の向上を図るために行われました。
ここでいう「メンターチーム」とは、複数の若手教員と先輩教員とでチームを編成し、若手教員を支援する活動をしていくものです。
講師の中原淳氏(東京大学大学総合教育研究センター)から「若手教員を育てる、学校をつくる」と題して講義が行われ、若手教員の成長には、「経験」と「同僚とのつながり」が大切であるとの話がありました。
研修員は、レゴブロックで表現した「自分をひとまわり大きくした経験」や「今の若手の教員の様子」を見せ合いながら、「教員の成長」について話し合ったり、研修員が学校でどんな役割を果たしたらよいかを考えたりしました。
ここで学んだ研修員は、学校でメンターチームを作り、若手教員の育成への取組を実践していきます。
平成28年2月17日(水)には、「校内におけるOJT促進研修-メンターチームの編成-」(Ⅱ期)が行われ、実践報告会などが計画されています。
「特別支援学校 初任者研修」を開催しました。
(分散会:先輩教員と語り合う)
(身体表現活動)
(身体表現活動:グループでの創作活動)
5月27日(水)から5月29日(金)まで、静岡県総合教育センターで、特別支援学校の新規採用者を対象に、第2回初任者研修が行われました。
「教育に対する理解や公務員としての自覚を高めるとともに、新規採用者が相互に学び合うことを通して、自己の特性や課題を自覚し、教育実践力の向上をはかる」ことが目的です。
「特別支援教育」「子ども理解と授業づくり」「教育の情報化」「人権教育」等の講義や演習、そして先輩教員と語り合う分散会等が行われました。
27日には、SPAC劇団員を講師として、表現力や発想力を高める身体表現活動を行いました。新規採用者は、グループ別に様々な動きをし、自らが体を動かすことや一緒に取組むことの楽しさを実感しました。
今回の研修で学んだことを生かして、新規採用者の方々が学校の子どもたちの前で、表情豊かな姿で元気に活躍されることを期待しています。
「新規主査・事務主査研修」を開催しました。
(コミュニケーションゲーム)
(講演「若手リーダーシップ開発」)
(連携・協働について意見を出し合い、図表化)
静岡県総合教育センターでは、5月27日(水)、28日(木)の2日間、今年度に主査、事務主査となった方を対象とした、「新規主査・事務主査研修Ⅰ期」を実施しました。
初日の講演では、㈱Skill pod 須見庸子氏に「若手リーダーシップ開発」というテーマで講演をしていただきました。演習では、コミュニケーションスキルについてグループで意見を出し合いました。
研修員からは、「日々の業務の振り返りを通して、色々な気づきがあった」「他者からではなく、自分から働きかけてコミュニケーションを取ることの大事さを学んだ」などの声が寄せられました。
研修員にとって、職務に必要な知識を学ぶとともに、職場での役割意識について考える機会となりました。今後、参加者はチームの要として、リーダーシップ、メンバーシップを発揮していくことが期待されます。
「県立高等学校非常勤講師研修会」を開催しました。
(総合支援課長の話)
(公務員としての心構えを聞く研修員)
(日頃の授業実践を話し合う)
(授業の基礎技術を学ぶ)
「先生」と呼ばれるということ
~責任をもって教育をする~
5月16日(土)、23日(土)に総合教育センター主催の「静岡県立高等学校非常勤講師研修会」を行いました。
これは、本年度、非常勤講師として初めて教壇に立った方に向けて行った研修会です。
学校の中では、生徒から見れば教諭、講師の区別なく「先生」であり、公務員として、「法を守ること」、「信用失墜行為を起こさない」等の大切な責任があること、日々の授業は、生徒が実感をもって理解することができるようにすること等を研修員は学びました。
また、担当する教科の指導主事と日頃の授業実践の悩みや問題点について話し合いました。研修員同士でも話ができたり、先輩教員としての指導主事のアドバイスも受けたりしたことで、研修者はこれからのよりよい教育実践につなげていきます。
図書室に「幼児教育コーナー」を開設しました。
平成27年4月1日、静岡県総合教育センターの図書室内に、「幼児教育コーナー」ができました。
幼児教育の重要性や幼稚園・保育所等と小学校の連携について学ぶことができる書籍・DVD、幼児に読み聞かせたい絵本の紹介や貸し出しを行っています。センターへお越しの際には、是非お立ち寄りください。
開館時間 月曜日~土曜日及び第2・4・5の日曜日
午前9時から午後5時
平成26年度静岡県総合教育センター長期研修員閉講式が行われました。
写真: 研修報告会を終えて/平成26年度長期研修閉講式 /閉講式で1年間の取組を
発表する様子
県総合教育センターでは、「児童生徒の学力・人間関係力の向上」「特別支援教育の充実」「若手教職員の育成」など、学校が抱える多くの課題について、長期研修が行われています。平成26年度は、6人の小・中学校教員が研究や研修に取組み、1年間の研修を終えた研修員の閉講式が3月26日(木)に行われました。
研修員からは、「テーマ設定や学校実践での苦労があったが、研究を進める中で新たな発見があった。今後は学校で研究成果を活用したい」といった意見が聞かれました。
今後も県総合教育センターでは学校の課題に応じた長期研修のテーマについて、研修員と指導主事がともに研究を深め学校現場へフィードバックできるよう取り組んで参ります。
研修員が取組んだ研修内容は、学校で即実践できる内容となっており、県総合教育センターのホームページにも公開されていますので、ぜひ御活用ください。
大きな夢と希望を持って
大きな夢と希望を持って
~教職員生活を円滑にスタートできるように~
2月14日(土)、「平成27年度静岡県公立学校採用内定者研修(教諭・養護教諭)」「平成27年度静岡県職員採用内定者研修(教育行政・小中学校事務)」が静岡県総合教育センター(掛川市富部)で行われました。
はじめに、研修員は「教職員としての勤務とコンプライアンス」の講義を受けました。法律の下に、教職員の身分が保障されていると共に、自分自身が法律を守ることの大切さを改めて学びました。
次に、藤原文雄氏(国立教育政策研究所)に、「教職員として4月を迎えるために」と題して講演をしていただきました。子どもの安全を守り、成長を支援する学校組織の一員としての自覚を持つこと、それぞれの仕事の特徴を理解すること、初任者教職員の課題等を教えていただき、4月から仕事に就く心構えについて学ぶことができました。
午後からは、教員は、「授業、生徒指導、学級経営等」についての実践講話を先輩教員から聞き、グループで、実践講話の感想や知りたいこと等の意見交換をしました。また、行政職員は、総合教育センターと静西・静東教育事務所による「職務」や「社会人としてのルールとマナー」についての講義を受け、演習を行いました。「社会人としてのルールとマナー」については、4月から始まる新規採用者職員研修で更に詳しく学びます。
これから出会う先輩教職員・子どもたち・保護者等、多くの人々と関わりながら、教職員として大きく成長していかれることを期待します。総合教育センターは、4月から採用される皆さんを応援します。
なお、「平成27年度静岡県公立学校教員採用内定者研修」は、2月21日(土)に沼津市内でも行われました。