研修日誌

「学習科学の考え方を生かした学びの計画・実践」を開催しました!

「学習科学の考え方を生かした学びの計画・実践(ジグソー編)第1回を開催しました!
ICT技術を活用したリアルタイム配信聴講も実施

 

 総合教育センターは、平成27年度からアクティブラーニングPT(プロジェクトチーム)を組織し、新学習指導要領に対応した授業力の向上のための研修を実施しています。本研修はその一環で、今年度からは静岡大学との共催により開催しました。

 講師は、村山教授(静岡大学大学院)、河﨑准教授(同大学院)、益川教授(聖心女子大学文学部教育学科)が務めました。講義の中で講師は、事前に目標を設定し、「主体的・対話的で深い学び」による授業を行い、目標に対する評価をすることで、新たな学習につながることを、具体例を挙げながら示しました。

            研修の様子

 
  また、本研修のうち一部講義については、リアルタイム配信聴講を実施しました。リアルタイム配信聴講とは、ICT技術を活用し、センターで行われる講義を、別会場にライブ配信する試みです。今回の講義は、伊豆総合高等学校に配信され、2会場での聴講が初めて実現しました。本県は、様々な場面でICT技術の活用に取り組んでおり、センターでは講義のリアルタイム配信などを試行しています。研修員にとっては職場・自宅近くの会場を選択することで、聴講に係る負担を軽減できるようになります。ICT技術を活用した研修の試みについて、御注目ください。

           リアルタイム配信の様子
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「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました

7月6日(金)、小中学校の生涯学習担当教員や地域連携担当教員を対象に、「しずおかの未来とこれからの学校を考える研修」を実施しました。「社会に開かれた教育課程」の実現に向け、地域と学校が連携・連動する意義や方法を学ぶことが、この研修の目的です。

                 講義の様子

研修では、御前崎市の街を挙げた取組「スクラム・スクール・プラン」や、静岡市立清水江尻小学校のコミュニティ・スクールの具体的な取組についての事例を学びました。0歳から18歳までの途切れのない教育により、子どもたちが一貫して学びに向かう姿勢を作り上げる様子。また、子どもたちが主体となって地域の清掃プロジェクトを立ち上げ、地域住民と共に活動していくことで、自分に自信をもてるようになった子どもたちの姿。様々な事例から、学校と地域の連携・連動が教育にもたらすものの大きさを感じました。

                 発表の様子

 「これからの社会の中で、教育力を向上させ、教育の質を高めるために、学校はどうするべきなのか」、そして、「社会に開かれた教育課程をどう実現するべきか」、研修員同士で話し合い、ともに考えるきっかけとなりました。

               グループワークの様子

 今回の研修が、これからの学校づくりに必要な新たな視点を獲得するための一助となれば、と願っています。
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静岡県と中国浙江省の教員が、「教育」を通じて交流しました!

 静岡県と浙江省は、1982年に友好関係を結んで以来、様々な分野において交流事業を行っています。

 今回、浙江省杭州市から主に小・中学校等に勤務する音楽科教員の視察研修団が、本県の教育方針や総合教育センターの取組について学ぶために来静しました。

 センターを見学する中で、研修団が最も興味を示したのが、図書室に所蔵されている音楽の教科書でした。特に、昭和9年のものを手に取り、夢中になって読んでいました。
 

              図書室見学の様子


 午後には、特別支援課と小中学校支援課の両課長による講義を行いました。

 研修の最後に、静岡県と浙江省の教員がディスカッションを行いました。両県省の教育の違いについて掘り下げる場面が多く見られました。中国では、音楽の表現領域の中に舞踏が入っているため、日本では、体育の授業の中でダンスを扱っていることに、浙江省の教員は大変驚いていました。また、中国では合唱指導、鑑賞指導、舞踏指導は全て専門の教員が授業を行っているとのことです。ここにも、日本の教育との大きな違いが見受けられました。

          指導主事とディスカッション

 その他にも、日本の児童生徒は自分の教室以外にも廊下やトイレを掃除すること、日本の教員は担当する授業・研究に加え、帰宅後は家事を行い1日中フル稼働していることなどに、浙江省の教員はとても驚いていました。

 また、浙江省の教員による演奏も披露されました。迫力ある踊りや演奏、合唱にセンター職員は魅了されました。

 今後も、このような交流が続き、両県省の教育水準が向上していくことを期待します。

             演奏後に記念撮影 


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新学習指導要領対応授業力向上

        新学習指導要領の実施に向けて

~「新学習指導要領対応授業力向上研修」を開催しました~

 

先月、高等学校及び特別支援学校の教員を対象にした「新学習指導要領対応授業力向上研修」を開催しました。

2020年度から順次実施される「新学習指導要領」では、アクティブ・ラーニングの視点を理解して授業力向上を図ると同時に、カリキュラム・マネジメントの視点を得て、学校の組織力を向上させることが、求められています。

 本研修では、聖心女子大学文学部教育学科の益川教授による講義から始まり、その後は各校種に分かれて講義・演習を行いました。

 益川教授の講義では、今年度センターが発行した「『主体的・対話的で深い学び』実現のためのサポートブック」が活用されました。研修に参加していない教職員の皆様も、サポートブックを学校の組織力向上に御活用ください。


写真:講義・演習「資質・能力の育成と『主体的・対話的で深い学び』
   実現に向けた授業分析」(益川教授)

 高等学校の講義・演習では、授業研究の文化が醸成されることを目指して、授業分析の手法を提案しました。1120日に行われる第2回研修までの期間に、研修参加者は各学校において、授業検討会を実施します。


写真:演習「高等学校学校の講義・演習」

 

 特別支援学校の講義・演習では、障害種ごとにグループを作り、浜松学院大学岩見教授の御指導の下、特別支援学校における「主体的・対話的で深い学び」について、意見を交わしました。

写真:演習「特別支援学校の講義・演習」


 本研修を受けた研修主任や、校内で研修を推進する立場の教員を中心に、各学校が実践に向けて踏み出すことを願っています。

 

【静岡県総合教育センター】

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平成29年度長期研修員研修報告会

 
                                                                     長期研修員研修報告会

所長・副所長とともに

1年間の研究成果を実践へ…

~平成29年度長期研修員研修報告会~

 

3月2日(金)、静岡県総合教育センターにて、平成29年度長期研修員研修報告会を開催しました。6人の小・中学校教員が今日的な教育課題について、課題解決を意図し実践に基づいた研究を行い、その成果を発表しました。

「OJT」「ファシリテーション」「新任通級担当の指導法」「共感的な人間関係を育む指導」「主体的・対話的で深い学び」といった、現在教育現場で喫緊の課題となっていることについて、実践に基づいた研究の報告を行いました。報告では、具体的なシートやモデル、指導内容の提案がなされ、発表を聞いた参加者からは、「このシートを使えば、今悩んでいる先生も、整理して考えられる」などの意見がありました。

長期研修の成果をまとめた「研修報告書」については、県内各小中学校(政令市を除く)に配布します。また、センターホームページにも長期研修「研修報告書」として掲載していますので、ぜひ、御活用ください。

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